【プロジェクト】江戸東京きらり
《東京の「伝統」と「革新」を伝える~匠の技が羽田空港に集結しました》


羽田空港では、東京都が推進する「江戸東京きらりプロジェクト」と連携した期間限定ポップアップショップを2019年12月14日(土)~2020年1月10日(金)まで羽田空港国際線ターミナル出国エリア内で展開いたしました。
「江戸東京きらりプロジェクト」は、江戸東京の伝統に根差した技術や老舗の名品などに新たな視点で磨きをかけ、東京の宝としてその魅力を世界に発信していくことを目指しています。
これまでに17の取組みがモデル事業として選定され、今回はそのうちの9つの事業者が出店、全部で130以上のアイテムが販売・展示されました。
長い歴史の中で培われた伝統の技を継承する一方で、新たな挑戦を続ける職人たちが作り上げた独創的・革新的な品の数々。進化をしつづける江戸東京の匠の技との出会いを、旅客の方々に楽しんでいただきました。
<今回出店した事業者と主な販売・展示商品のご紹介>
【京源】
・鶴亀トートバック:
家紋を着物に手描きで描き入れる職人を「紋章上繪師」といいます。その技を新しい形で
表現しようとする中で、京源はデジタル技術も導入しながら、家紋を「アートとデザイン」
の領域にまで広げました。
そもそも家紋は森羅万象をモチーフに生み出されたもので、現代に継承された意匠は
5万種類以上。
「京源」では新たに企業の紋章やロゴ、商業デザインのほか、あらゆる分野に家紋デザインを
展開させています。
【龍工房】
・東京くみひも拍子木:
創業130年以上の歴史を持ち、絹糸の生成からデザイン、染め、組紐制作まで一貫して
行っているのが、東京組紐の老舗「龍工房」です。
様々な技法によって編み出される頑丈でありながら伸縮性に富む組紐で、「用」と「美」を
併せ持ち、「江戸の絆」の精神を象徴する文化でもあります。
昔から帯締めなどに利用されてきた組紐技術を現代の暮らしの中でも楽しんでほしい。
そう願う職人たちが一つ一つ丁寧に組み上げた、上品で繊細なアクセサリーです。
【木本硝子】
・切子オールドグラス:
ガラスの表面に深く華やかなカットを入れ、和の文様を施した江戸切子。
日本を代表する伝統工芸品の一つとして、食器や日用品、照明などに用いられてきました。
木本硝子は、伝統をベースに新たな発想を取り入れ、現代のライフスタイルにも調和する
江戸切子の新たな可能性を切り開いていっています。
中でも注目されるのは、世界初の漆黒の切子グラス「KUROCO」です。
直線をモチーフにしたモダンなデザインは、独特な存在感を醸し出しています。
料理に合わせて日本酒を替え、グラスを替える。
ワインのように日本酒を楽しめるグラスたちです。
【暖簾中むら】
・暖簾:
紋や屋号を染めた暖簾は、商家の歴史や名声を示す顔として江戸時代に普及して
いきました。
暖簾に特化したブランドとして今日まで歩んできた「中むら」はその強みを生かし、
さまざまな暖簾の企画、デザイン、製作に取り組んでいます。
藍染や引き染めなどの伝統技法から最新のテクノロジーを用いた現代技法まで手仕事の
可能性を追求する一方、地域の特色を生かした企画や設置方法の提案も行い、暖簾事業を
総合的にプロデュース展開しています。
培われたノウハウを生かし、伝統産業の作り手と使い手をつなぐ「伝え手」としても
活躍しています。
【高橋工房】
・江戸木版画:
日本の印刷技術のルーツとも言われている江戸木版画です。
鮮やかな色調の多色摺りが魅力で、江戸時代に浮世絵文化とともに花開きました。
150年以上にわたりその技術を継承してきた高橋工房は、伝統的浮世絵版画の復刻、
木版画による日本画、洋画の制作を版元として支えています。
世界中にファンを持つ江戸木版画の魅力を身近に感じてもらうため、現代アートや
小物の制作にも意欲的に取り組んでいます。
【ポータークラシック】
・ニュートンバッグ:
「メイド・イン・ジャパン」にこだわり、「世界基準のスタンダード」をコンセプトに
掲げるポータークラシックが手掛けるニュートンバッグの限定版です。
寝具メーカー「昭和西川」のベストセラー商品「muatsu(ムアツ)」をバッグのストラップに
使用し、圧力を分散させることで、重い荷物でも、軽く背負えるよう工夫されています。
人間工学に基づいたからだにやさしいバッグで、「重さからの解放」があります。
【セイコーウオッチ】
(商品は羽田空港国際線ターミナル出国エリア内WATCH BOUTIQUEにて販売しています。)
・セイコープレザージュ有田焼ダイヤルモデル:
セイコープレザージュは100年を超える腕時計づくりの歴史とノウハウを継承し、東京から
世界に向けて日本の美意識を発信するウオッチブランドです。
日本の匠の技を積極的に取り入れ、正確な時計づくりの伝統と最新のテクノロジーが
融合した製品を送り出しています。400年の歴史を持つ有田焼を文字盤に採用したモデルは、
磁器特有の優美な表情を見せてくれます。美しさと実用性を兼ね備えたこの腕時計は、
有田焼職人の卓越した技術に支えられて完成しました。
【四谷三栄】
・ZORI 貞奴:
江戸時代の、江戸の庶民たちは「江戸は履き道楽」と言われるほど履物へのこだわりを
もっていました。
その洒落心と履き心地を満足させる草履づくりを代々受け継いできた老舗です。
新たに「ZORI貞奴」を提案しました。
和装だけでなく洋装にも合うハイヒール型のZORIは、表面にエナメル加工の牛革を
巻き上げた粋なデザインが特徴で、履きやすさも追及した逸品です。
【伊勢半本店】
・小町紅:
江戸時代から続く伝統の口紅「小町紅」は、紅花の花弁にわずかに含まれる赤色色素を
原料としています。
玉虫色に輝く紅を水を含ませた筆で溶くと、一瞬で鮮やかな赤に変わり、それを塗り
重ねる回数や水の含ませ具合で幾通りもの色合いが楽しめます。
日本ではただひとつ、江戸時代から変わらぬ製法でこの紅を作り続けているのが
伊勢半本店です。化粧と紅の歴史を内外に発信する拠点として「紅ミュージアム」の
運営にも携わっています。
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【京源】鶴亀トートバック
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【龍工房】東京くみひも拍子木
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【木本硝子】切子オールドグラス
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【暖簾中むら】暖簾
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【高橋工房】江戸木版画
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【ポータークラシック】ニュートンバッグ
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【セイコーウオッチ】セイコープレザージュ有田焼ダイヤルモデル
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【四谷三栄】ZORI 貞奴
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【伊勢半本店】小町紅