- 対談
【THE FUTURE TALK1】
vol.3 3周年を迎え、次なるステージへ
代表取締役社長福澤 知浩 様
代表取締役社長執行役員大西 洋
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vol.1地方創生
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vol.2ベンチャーの価値
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vol.33周年を迎えて
空飛ぶクルマが解決する無意識の課題
大西
御社の取り組みは、空飛ぶクルマや物流ドローンの開発そのものがフィーチャーされがちですが、実現すれば移動手段が多様化するわけですから、私たち一人ひとりの生活や価値観が大きく変わるわけです。
それに伴って、今存在しているさまざまな課題を解決する突破口になる可能性も秘めています。
福澤
社会課題を、課題であると認知していない人が多いんですよね。固定電話しかなかった時代、公衆電話に並んで電話をかけていたのが当然だったように、移動のためだけに1時間や1日を費やすことが当たり前のこととして受け入れられている。
都会は便利だから空飛ぶクルマは必要ないよね、という人もいます。
エアモビリティが発達すれば、道路や線路以外の場所を、渋滞や遅延もなく移動できるんです。ものを運ぶために、荷物を背負って道なき道を進む必要もなくなります。
「空飛んで移動って普通だよね」という社会が実現できるよう、まずは空飛ぶクルマの価値をもっと世の中に発信していきたいです。
3周年を迎えた今の2社の姿
大西
創立3周年を迎えたわけですが、物事の変化が早い時代にあって、3年で変えられないものは、この先も変えられないだろうというのが私の考えです。
スタッフ全員が一丸となって数値的な結果を残す、あるいは将来に向けた種まきを始めるラストチャンスだぐらいの気持ちで、4年目をスタートしました。
福澤
当社は、その反対ですね。3年経って、やっとスタートラインの手前まできたというところです。
3年前は、2mの高さで浮かせるのに必死でした。
そこからスタートして、有人の飛行試験に成功し、今は販売に向けた安全性の検証や2人乗りのための開発を進めています。
2025年頃の事業開始を目指して、ひた走るのみですね。
羽田から地方へ、未来へ
大西
地方創生に関して、自治体や官公庁からの受託業務が増えつつあるのですが、「地方の未来のことなら、羽田未来総合研究所」ともっと言ってもらえるように、事業を広げていくのが今の目標です。
福澤
地方創生に積極的な自治体の情報があれば、ぜひ共有いただけると嬉しいです。
大西
近い将来、地方創生に関わることで、何かご一緒できるプロジェクトができたらいいですね。
もちろん、羽田空港からの空飛ぶクルマのフライトにも期待しています。
福澤さんとは2年前ぐらいから面識があるんですが、常にご自身のビジョンをしっかり持っていらっしゃいつつ、それに対する焦りみたいなものが全然ないんです。そこが異色なんですよね。ハードルの高いことに取り組まれていますが、せん越ながら、福澤さんならきっとやり遂げるだろうと確信しています。
彼と話すうちにパワーをもらって、すっかり元気になりました。
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