- 対談
【THE FUTURE TALK2】
vol.3 イノベーションを、HANEDAから
代表取締役社長
株式会社きらぼし銀行
取締役頭取渡邊 壽信 様
代表取締役社長執行役員大西 洋
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vol.1包括連携・共創ファンド
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vol.2HANEDAの価値
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vol.3シナジーを生む
“ベンチャー地銀”としての姿勢
大西
KicSpace HANEDAをご利用いただく方はもちろん、周辺の企業の皆さまもKicSpace HANEDAを利用価値の高い存在だと認識してくださるようになるといいですね。
渡邊
東京きらぼしフィナンシャルグループは地銀を核とした金融グループですから、地域に貢献することが最も大切なのです。
持続性と環境への配慮を両立したサステナブルな経営を行い、地域に根差した総合金融サービスの提供を目指しています。
大西
地域経済が循環しなければ日本の国力は上がりませんから、地銀の役割は非常に大きいですね。
それにしても、KicSpace HANEDAの開設など、事業内容は多岐にわたっていらっしゃいます。
渡邊
コンサルティング会社の設立や、オリジナルデジタルマネー「ララPay」の始動、デジタルバンクUI銀行の開業など、地域金融グループとしては挑戦的な試みだと思います。当社が目指すのは、従来の地域金融グループの役割にとどまりません。
きらぼし銀行は設立して3年ですから、我々もベンチャーとして、チャレンジングでありたいと思っています。
大事なのはスピード感のある意思決定
大西
初めてお会いしたときから、渡邊さんの変化を恐れない、イノベーティブな姿勢が非常に印象的です。
渡邊
経営陣との打ち合わせを毎朝行い、さまざまな課題や重要なタスクにスピーディーに対応できる体制を整えています。
正直、金融サービスに関するエコシステムの構築なら、どの企業でもやろうと思えばできるんです。だからこそ、スピード感を持って進めることが重要です。
大西
決断や議論が1週間遅れると機会を逃すこともありますから、意思決定の早さは意識するところですよね。
渡邊
また、目標を明確にすることも大切にしています。
一つの目標に向かって皆で努力し、経営陣も含めて汗をかくこと。目標達成のために何が必要か、そして達成できなかったらどうするかを考えることで、プロジェクトを着実に前へ進めることができます。
トップが大きな目標をドカンと打ち上げるだけでは、成果は上げにくいでしょう。
HANEDAからイノベーションを起こす
渡邊
私が大西さんとお話して感銘を受けたのは、日本の芸術、文化の発信を重視されている点です。
大西
日本には優秀な芸術家が大勢いて、素晴らしい美術館がたくさんあるのですが、市場規模は欧米の5分の1程度といわれています。
市場の拡大を後押しするには、例えば海外の方がいらしたとき、芸術や文化がまず目に入るような環境の整備です。
KicSpace HANEDAのエントランスには、壁一面に日本の芸術家の方の作品が描かれていて、素晴らしいですね。足を踏み入れた瞬間に感性が動き出し、期待感が高まります。
渡邊
あそこに銀行のポスターが貼ってあったら、がっかりしちゃいますよね。
エコシステムの構築によって、きらぼしグループのお客様に、芸術や文化、最新技術に関するご提案が可能になりました。新しいつながりが創出されたことで、より多くのお客様のお役に立てるはずです。
きらぼしグループにとって、羽田未来総合研究所とのエコシステムの構築は最優先事項です。羽田の地で、ともにイノベーションを起こせることに、ワクワクしています。
大西
ベンチャー企業と大企業、そして東京きらぼしフィナンシャルグループ、羽田未来総合研究所と、互いの強みを発揮し合って、ぜひこの場所から大きなシナジー効果を生み出しましょう。
渡邊さんは、なんというか、銀行の頭取のイメージからかけ離れている方です。常に将来を見据えていて、イノベーティブでいらっしゃる。どんどん新しいことに取り組まれていて、枠にはまっていないんです。未来のことをお話するのに、これほど楽しい方はいません。お会いするのをいつも楽しみにしています。
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vol.1包括連携・共創ファンド
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vol.2HANEDAの価値
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vol.3シナジーを生む