- 対談
【THE FUTURE TALK2】
vol.1 ベンチャーを育てる基盤をつくる
代表取締役社長
株式会社きらぼし銀行
取締役頭取渡邊 壽信 様
代表取締役社長執行役員大西 洋
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vol.1包括連携・共創ファンド
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vol.2HANEDAの価値
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vol.3シナジーを生む
羽田未来総合研究所は、2021年4月に東京きらぼしフィナンシャルグループと未来のエコシステムプラットフォームの構築に向けて、地域活性化や文化の発展に貢献することを目的とした包括連携に関する協定を結びました。また、きらぼし銀行・日本空港ビルデング・ICMGとともに、社会課題の解決を志すベンチャー企業を支援する『共創ファンド』を2021年5月に設立いたしました。本ファンドは、新進気鋭のベンチャー企業と社会インフラを支える大企業がパートナーとして連携することを後押しし、社会にとって価値あるサービスの実装を進めるものです。
包括連携、共創ファンド設立の経緯や、スタートアップの支援拠点となるKicSpace HANEDAの開設などについて、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ代表取締役社長の渡邊壽信氏に伺いました。
2社の強みを活かすためのエコシステム
大西
2021年4月に東京きらぼしフィナンシャルグループと羽田未来総合研究所は、地域経済の活性化や文化発展への貢献を目指し、包括連携をいたしました。
渡邊
緊密な連携のもと、それぞれの資源や機能を効果的に活用するための基礎となるのが、エコシステム(持続可能なサービスの生態系)です。
大西
エコシステムの構築によって、互いの強みや得意分野を融合すれば、きっと何か新しい価値が生み出せるはずだと期待しています。
渡邊
ベンチャー企業の支援やイノベーションの創出、伝統・文化を継承する取り組みの提供にとどまらず、ゆくゆくは当社グループのデジタルマネー決済サービス「ララPay」とデジタルバンクUI銀行を活用した羽田空港の利便性の向上など、デジタライゼーションの実現も視野に入れています。
最終的には、エコシステムに参加いただく企業を増やし、より一層高い付加価値の提供を可能にするのが目標です。
東京きらぼしフィナンシャルグループは、首都圏における中小企業と個人のお客様のための金融グループとして、金融サービスの提供のほか、東京都などとの産業振興に関する包括連携協定締結等により、公民一体となって中小企業の経営課題に対するサポートも行っています。また、コンサルティング会社、フィンテック会社、証券会社などをグループ内に有し、対面・非対面、金融・非金融サービスを融合して多様化・高度化するニーズに応えています。
ベンチャー支援
大西
ベンチャー企業と大企業の協働によるシナジー効果は大変大きく、新規ビジネスの創出においても、社会課題の解決においても期待が寄せられています。
渡邊
東京きらぼしフィナンシャルグループ では、グループ会社のひとつにコンサルティング会社を有しており、企業経営に関する総合コンサルティング業務を行っています。
その中でも、ベンチャー企業が事業を将来に継続できるためのお手伝いを強化したいと思い、ベンチャー企業と大企業のマッチングを支援する『共創ファンド』の設立を構想していました。
羽田未来総合研究所の、特に芸術や文化、最新技術のコンサルティングに対する経営ビジョンをお聞きし、『共創ファンド』を一緒にできたら質の高いイノベーションが支援できると思い、実現に至りました。
大西
ベンチャー企業の事業がしっかりと産業化されていけば、日本にとってプラスになるのは間違いありません。
それを一緒に育てていける機会をいただけたのが、弊社として何より嬉しいです。
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vol.1包括連携・共創ファンド
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vol.2HANEDAの価値
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vol.3シナジーを生む